
こんなこと気になりませんか?
- 肌がかゆくなり、赤くなっている
- 吹き出物が多い
- 肌がカサカサしている
- 手で触るとザラザラしている
どんな症状・病気?
みずみずしい健康な肌はバリア機能がはたらいている
みずみずしい健康な肌は、汗や皮脂でできた皮脂膜がしっかりと皮膚の表面を覆っています。また、角質層は天然保湿因子(NMF)で満たされた角質細胞がきれいに並び、その間は水分を保持するはたらきのあるセラミドなどの細胞間脂質で満たされています。この皮脂と角質層が、バリア機能を発揮し、外部からの異物の侵入や、体内からの過剰な水分の蒸発を防ぐのです。バリア機能が十分にはたらいている皮膚の表面は、キメが整い、なめらかで、潤いと弾力があります。
キメが乱れ、ささくれ立った状態が肌荒れ
一方、何らかの原因によって、皮脂分泌量が低下したり、新陳代謝が乱れたりすると、バリア機能は低下してしまいます。皮脂膜は薄くなり、天然保湿因子や細胞間脂質も減少し、水分保持能力が低下したり、角質細胞の間にすき間ができたりします。整然と並んでいた角質層がくずれて浮いたり、はがれたりするため、表面が荒れて潤いと弾力が失われます。このような皮膚の状態が肌荒れなのです。肌荒れを起こした皮膚は、とても刺激を受けやすいため、かゆみや炎症を起こしたり、吹き出物やニキビなどのトラブルを起こしやすくなります。「肌荒れ」とは、こうした皮膚トラブル全般の呼び名として使われることが多いようです。
その原因として考えられるのは?
原因1 バリア機能の低下
皮脂腺は25歳ぐらいで衰えはじめ、皮脂の分泌も低下していきます。また、生活環境の変化によって、皮脂膜が次第に薄くなったり、失われたりすることもあります。特に冬は汗をかく量や皮脂分泌が減少し、皮脂膜が薄くなるうえ、寒さで新陳代謝が低下して皮膚のターンオーバーが乱れたり、外気も乾燥していたりするため、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。この他、お湯や洗剤の使いすぎによって、自分で皮脂を洗い落としていることも肌荒れの原因となります。
原因2 アミノ酸やビタミンの不足
角質細胞を満たす天然保湿因子の主成分はアミノ酸。アミノ酸が不足すると、皮膚の水分量が減少します。表皮の下の真皮にあるコラーゲンもアミノ酸が主成分。つまり、アミノ酸が減少すると肌の弾力が失われてしまいます。また、新しい皮膚の再生を助けるビタミンB群、コラーゲンの産生を促すビタミンC、新陳代謝を良くするミネラルなども必要です。こうしたアミノ酸やビタミン類のほとんどは、普段の食事から摂りますが、不規則な食生活やダイエットなどによって摂取不足になると、肌荒れにつながるのです。
原因3 肌荒れを起こす原因は一つではない
肌荒れの要因となるものは、生活環境、年齢、生活習慣、病気などいくつもあり、これらが重なりあって、起こることが多いようです。たとえば、アミノ酸やヒアルロン酸を減少させてしまう“紫外線”、ビタミンCを破壊したり、血流が悪くなったりする“タバコ”、免疫力を低下させるといわれる“ストレス”をはじめ、疲労、便秘、胃腸のトラブルなどです。
その対処法
対処法1 保湿を中心としたスキンケアを
皮脂膜や角質層の水分を補うためには、保湿成分を配合したクリームなどによるスキンケアが必要です。また、顔に肌トラブルがあるときにメイクなどをすると、悪化することがありますので、肌の状態が良くなるまでは、できるだけ負担をかけないことが大切です。まずは保湿などを中心としたスキンケアで、肌を守るようにしましょう。
対処法2 季節を問わず、肌の乾燥に注意する
エアコンを使用している部屋では、特に肌の乾燥に注意しましょう。また、水仕事をする場合は、ゴム手袋を用いるなどして、手の皮脂を落としすぎないようにします。また、肌荒れ対策では、皮膚を清潔に保つことも大切ですが、体を洗うときも注意が必要です。角質は、洗い方や洗剤によっては過剰に落ちてしまうことがあるのです。
対処法3 アミノ酸やビタミン、ミネラルを補給する
みずみずしい、ハリのある肌を保つアミノ酸や、皮膚の再生を助けるビタミンやミネラルなどを積極的に補給しましょう。栄養バランスを整えることにより、ターンオーバーがスムーズに行われ、角質細胞は規則的にきれいな状態で並びます。
ターンオーバーを整えるビタミンB2やB6は、からだの中にためておくことができないので、毎日こまめに摂るとよいでしょう。
対処法4 生活習慣を改善し、体調を整える
美しい肌を保つためには、普段の生活からの改善が必要です。たとえば、夜更かしは肌荒れの原因になります。皮膚のターンオーバーが最も活発に行われるのが、午後10時〜午前2時の間。ターンオーバーが効率的に行われるように、早めの就寝と十分な睡眠を心がけましょう。また、喫煙の習慣もよくありません。肌荒れに対処するには、生活習慣を改善し、普段から体調を整えておくことが重要なのです。
こんなときは病院へ
ピリピリと刺激があって痛みがひどかったり、かぶれや炎症がひどい場合は、検査を受けましょう。
受診外来 <皮膚科>
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