
どんな病気?
増加傾向にある悪性の腫瘍

<イメージ図>
乳房の乳腺組織にできる悪性の腫瘍です。わが国でも近年増加傾向にあり、日本の女性がかかる悪性腫瘍の中では、もはや第1位に。現在、約22人に1人が罹患していることになり、多くの女性がかかるがんといえます。
乳房は脂肪と乳腺組織からできており、乳房の大きさは脂肪の量で決まるので、乳房が大きな人でもそうでない人でも発症率は変わりません。乳がんはホルモン依存性がんの一種で、女性ホルモン(エストロゲン)にさらされる初産までの期間が長いと、乳がんが発症しやすいといわれています。
主な症状
痛みのないしこり
主な症状は乳房に痛みのないしこりができることです。しこりはかたく、表面はでこぼこしたような感じです。進行するに従い、しこりはどんどん大きくなります。その他、乳房の一部がえくぼのようにへこんでいたり、左右の乳頭の位置がずれたり、乳首から血液や血液の混じった分泌物が出ることもあります。
乳がんは自己診断ができますので、お風呂上りなどにやってみましょう。

検査と治療法
検査
視診・触診を行い、そのうえでマンモグラフィーという乳房用のX線撮影や超音波検査などが行われます。最終診断は組織の病理診断にて確定します。その他、腫瘍ができた部分は温度が上昇するため、皮膚温の変化をみるサーモグラフィー検査などが行われることもあります。分泌液が出ているときには、分泌物の組織検査も行われます。
治療
乳がんの治療法の基本は、手術でがんを取り除くことです。その後、再発防止を目的に、ホルモン療法、化学療法、放射線療法が行われます。
乳がんの手術法には、主に3つの方法があります。乳房、乳房の下の大胸筋、小胸筋、わきの下のリンパ節まで切除する「胸筋合併乳房切除術(定型的乳房切除術)」、乳房とわきの下のリンパ節を取る「胸筋温存乳房切除術(非定型的乳房切除術)」、乳房を残し、しこりの部分とわきの下のだけを取る「乳房温存手術」です。
最近では、乳房温存手術を選択するケースが増えてきました。しかし、がんの大きさや広がりの状況などによっては温存手術ができない場合もあります。乳房を切除した場合、形成手術によって乳房再建をすることも可能です。
どの手術を選択するかは、自分の希望を医師に伝えて相談のうえ、決めます。場合によっては、セカンドオピニオンを立てることも必要。しかし、何人もの医師に聞くあまり、治療が遅れてしまったということがないようにしましょう。
こんなときは病院へ
自己診断でしこりや分泌物に気づいたら、受診しましょう。特に問題のない、良性の乳腺症かもしれません。心配するより、安心するためにも受診を。
受診外来 <乳腺外科><外科>
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