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女性特有の病気|卵巣の病気

卵巣嚢腫(のうしゅ)

どんな病気?

卵巣にできる良性の腫瘍

卵巣は、体の中で最も腫瘍ができやすい臓器。この卵巣にできる腫瘍で圧倒的に多いのが、良性の卵巣嚢腫(のうしゅ)です。腫瘍の中に液状の物質がたまったもので、たまった中身によって漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)、ムチン性嚢胞腺腫(のうほうせんしゅ)、類皮嚢胞腫(のうほうしゅ)の3つに分けられます。なお、中が腫瘍組織で満たされ、硬くなっているものは充実性腫瘍といい、卵巣がんなど悪性のものが多く含まれます。
なぜ卵巣嚢腫(のうしゅ)になるのか、原因はまだわかっていません。年齢や体質、生活スタイルなどにかかわらず、女性ならかかる可能性があります。

漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

中身が、透明で黄色の液体のもの。卵巣嚢腫(のうしゅ)全体の約3割を占めます。大きさは、鶏卵大か握りこぶし大ですが、なかには子供の頭くらいの大きさになるものもあります。また、袋が1つだけのものと、ぶどうのような多房性のものがあります。こぶし大より大きいものや、多房性のものは、悪性に変化することもあるので、注意が必要です。多くは、片方の卵巣にだけ発生します。

ムチン性のう胞腺腫

片方の卵巣にできることが多い、ねばねばした粘液がたまる嚢腫(のうしゅ)。卵巣嚢腫(のうしゅ)全体の1〜2割がこれにあたります。体にできる腫瘍としては最も大きく、大人の頭ぐらいの大きさになることもあります。

類皮のう胞腫

両方の卵巣にできることが多く、中身はどろどろした脂肪や、毛髪、歯、骨など。なぜこのようなものが入っているのか、原因ははっきりとわかっていませんが、卵子のもとで、人の体をつくるもととなる細胞の胚細胞が変化してできるものではないかと考えられています。このタイプは卵巣嚢腫(のうしゅ)の1〜1.5割を占めています。

主な症状

大きくならないと出にくい自覚症状

嚢腫(のうしゅ)が小さいうちは自覚症状がありません。大きくなってくると、下腹部が膨れた感じがしたり、周囲の組織や血管を圧迫して、頻尿、便秘、腰痛、下腹部痛が現れます。太っていないのにお腹が出てきたり、下腹部を触ってしこりがあったりして気づくということもあります。

卵巣嚢腫(のうしゅ)の茎捻転(けいねんてん)

嚢腫(のうしゅ)は、大きくなると茎捻転を起こしやすくなります。卵巣嚢腫(のうしゅ)の茎捻転とは、卵巣がくるりと1回転してしまい、靭帯(じんたい)や卵管などがねじれること。茎捻転が起こると、激しい下腹部痛や嘔吐、吐き気の他、意識不明になることも。時間がたつと卵巣へ血液が流れなくなり、そこから腐ってしまうため、嚢腫(のうしゅ)の種類や大きさにかかわらず、緊急手術が必要となります。

検査と治療法

検査

自覚症状がないうちは、妊娠やがん検診などで受診したときに、偶然発見される場合がほとんどのようです。早期発見には、定期的に検診を受けるのが一番でしょう。
検査は、内診によって卵巣の大きさや硬さ、可動性などを調べ、次に超音波検査やCTスキャンでさらに詳しく調べます。また、腫瘍がある場合、腫瘍が良性か悪性かの診断の手がかりとして、血液検査の腫瘍マーカーを調べたり、MRI検査やCT検査を行い、良性か悪性かを推定します。

治療

嚢腫(のうしゅ)が小さく、明らかに良性と鑑別できるときは治療は必要なく、定期的な検査で経過を観察します。
大きさが7〜8cmより大きいものは、原則として手術を行います。手術をしてみないと良性か悪性かの判断がはっきりしないことや、二次的に悪性腫瘍が発生する可能性もあるためです。悪性の疑いがまったくなければ、嚢腫(のうしゅ)の状態や年齢などにより異なるものの、一般に、嚢腫(のうしゅ)だけを摘出します。嚢腫(のうしゅ)が非常に大きいとき、他の臓器との癒着が激しいときなどは、卵巣ごと、また、同時に卵管や子宮まで摘出する場合もあります。
卵巣嚢腫(のうしゅ)の多くは、手術による摘出が必要になるため、医師の説明を十分に受けましょう。手術に迷いがあれば、他の病院での別の医師に意見(セカンド・オピニオン)を求め、納得のいく治療方法を選択したいものです。

こんなときは病院へ

激しい下腹部痛や嘔吐、吐き気の場合(茎捻転の可能性)、すぐに救急車を呼ぶこと。また、卵巣、卵管の病気は若い世代もかかりやすいので、下腹部のふくれや、しこり、頻尿、便秘、腰痛、下腹部痛などがあったら、病院へ行きましょう。

受診外来 <婦人科>



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