
どんな症状・病気?
ひどくなると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことも
動脈は、酸素や栄養を豊富に含んだ血液を、心臓から全身にくまなく送るための血管です。動脈硬化は、高脂血症や高血圧症、糖尿病、高尿酸血症などの要因によって、動脈の血管が狭くなったり、弾力性を失ってしまい、血液が流れにくくなる状態です。送られてくる血液が少なくなった臓器や組織の機能は低下し、さらに進行すると狭くなった血管に血のかたまり(血栓)などが詰まり、その先へ血液が流れなくなってしまうこと(この状態を梗塞といいます)があります。また、血管の弾力性がなくなることによって、血圧の変化に対応できなくなり、動脈瘤ができたり破れてしまったりすることもあります。このようなことは、全身の動脈に起こる可能性がありますが、その中でも特に問題となるのは、心臓に起こる心筋梗塞、脳に起こる脳梗塞や脳出血であり、生命に関わる危険があります。


<イメージ図>
更年期と動脈硬化
更年期には血中コレステロールが増加する
動脈硬化は、いろいろな要因によって発症し、その要因を多く持つ人ほど、接している期間が長いほど進行が早まるといわれています。主な原因として、高脂血症や高血圧、体質、糖尿病、高尿酸血症、喫煙、ストレス、運動不足などがあげられます。
更年期を迎えた女性は、エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって、コレステロールなどの血液中の脂肪が増加し、動脈にたまりやすくなる高脂血症や、血管に過剰な圧力がかかり、血管がもろくなる高血圧症になってしまう人が少なくありません。ともに動脈硬化の大きな要因である高脂血症と高血圧になりやすい更年期には、特に注意が必要です。
日頃から心がけたいこと
食事 動物性脂肪を控えて、食物繊維を
動脈硬化の発症・進行を早める肉や乳製品などの動物性脂肪を控えめにして、食べすぎないようにしましょう。マーガリンやサラダ油、マヨネーズなどは、リノール酸などの植物性脂肪から作られたものを利用すると良いでしょう。イワシやサバ、サンマなどの青魚は血液中のコレステロールや中性脂肪を低下させ、血液をサラサラにするはたらきがあるので積極的に食べましょう。また、体内にコレステロールがたまるのを防ぐ食物繊維は、海藻類、きのこ類、こんにゃくなどに多く含まれ、カロリーも低めなので、肥満防止にもなります。
生活 軽い運動で善玉コレステロールを増やす
肥満は、動脈硬化の進行を早めやすいので、食べすぎに気をつけるとともに日頃からこまめにからだを動かすことが大切です。ウォーキングや軽いジョギングを毎日続けると、善玉コレステロールが増加します。また、アルコールはほどほどにして、たばこはやめるのが一番です。
|