
どんな症状・病気?
肥満は現代人にとって必然!?
現代人は、年齢を重ねるごとに肥満になりやすい傾向があります。人類の太古の生活は、常に飢餓との戦いでした。そのため長い年月の間に、飢餓に備え、脂肪として体にエネルギーを貯め込むしくみが備わったのです。食べるものに困らない現代人は、この生体機能があだとなり、「肥満」というぜいたくな悩みを抱えることになってしまいました。
肥満には、大きく分けて「洋ナシ型」と「リンゴ型」があります。どちらも体型を果物の形に見立てたものですが、「洋ナシ型」は女性に多い体型で、主に下半身に皮下脂肪が蓄積したタイプです。一方、「リンゴ型」はお腹が出ている中年男性に多い体型で、内臓脂肪が蓄積したタイプが多いといわれます。
肥満を判定する基準BMIの理想は「22」
最近では、肥満を判定する国際基準として、BMI(Body Mass Index)と呼ばれるものがよく用いられており、次のような式で表されます。
BMI=体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)]
この値が18.5以上、25未満のとき「適正」とされています。なかでも、22が理想的といわれ、統計的に最も病気になりにくいことがわかっています。ここから、BMI=22に身長の2乗をかけることで、自分の理想の体重を割り出すことができます。
肥満は、生活習慣病の入り口ともいわれ、特に内臓脂肪蓄積型の肥満は、高血圧、高脂血症などにかかる危険性が高まります。そうならないためにも、日頃から気をつけるように心がけましょう。
更年期と肥満
女性ホルモンの分泌量減少が脂肪の増加を促す
年をとると、さまざまな要因で太りやすくなりますが、特に女性は更年期を過ぎると、血中のコレステロール値や中性脂肪値が上昇するケースが多く見られます。これは、更年期に女性ホルモンが減少することが影響しているとされます。
一般に、女性は男性に比べて内臓脂肪蓄積型の肥満の割合が低いのですが、20歳代と30歳代、40歳代と50歳代との境で急激に増加する傾向にあることがわかっています。前者は妊娠・出産、後者は更年期にあたる時期で、女性ホルモンの分泌の変化が脂肪の増加に影響を及ぼしていることがうかがえます。また、筋肉も衰えてくるので、基礎代謝も低下してきます。このためこの時期には、「普段と変わりない生活をしていたのに、急に太ってきた」ということがありますので、注意しましょう。
日ごろから心がけたいこと
食事 脂肪や塩分は控えめに
食生活においては、やはり脂肪分や塩分を控えたいものです。特に、コレステロールの含有量が多い、肉(特にレバー)・牛乳・卵(いくらや明太子なども含む)などの動物性食品の脂肪を多くとり続けると、高脂血症や動脈硬化などの「生活習慣病」になる恐れもあります。
また、塩分の摂りすぎは、高血圧はもちろん、胃がんなどの原因にもなりかねません。料理で塩・しょうゆなどを使用する際は、量を控えめにするなど、気をつけるようにしましょう。
生活 体を動かして基礎代謝を高める
ホルモン分泌の変化が大きな要因となっている更年期の肥満も、食事内容や運動の有無といった生活習慣が大きく関係しています。「太ってきたかな?」と思ったら、生活習慣を見直してみましょう。特に、更年期の肥満は、今までと変わらない生活をしているのに太る、という点が厄介です。移動の際にはなるべく歩く、エスカレーターよりも階段を使う、などできるだけ体を動かすように心がけて筋肉をつけ、基礎代謝を高めるようにしましょう。
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