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Vol.2 薬の服用方法

最初に「添付文書(説明書)」を読みましょう

「ちょっとかぜをひいたかしら・・・」「なんだか胃の調子が良くないみたい・・・」「生理痛がひどくって・・・」――。毎日の生活のなかで、からだに不調を感じたら、市販薬の使用が手軽で便利です。こうしたとき、薬局での薬剤師のアドバイスはとても重要ですが、自分自身でもそれがどんな薬か、注意することがあるか、どうやって服用すると効果的なのかなどを知っておくことが必要です。薬のこうした情報が、まとまっているのが「添付文書」と呼ばれる、薬の箱に入っている説明書。ドリンク剤などの場合は、直接パッケージに表示されているものもあります。安全に、安心して薬を使うためにも、服用する前に、これをよく読んでおくことが大切です。

<してはいけないこと><相談すること>

この「添付文書」で、まず、最初に読んでおかなければいけないのが、「使用上の注意」として書いてある<してはいけないこと>。ここには、守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなることが書いてあります。たとえば「かぜ薬」の一例を見てみましょう。<してはいけないこと>は以下のように書かれています。

1.次の人は服用しないこと
 (1)本剤による過敏症状(発疹・発赤、かゆみ、浮腫等)を起こしたことがある人
 (2)本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人
2.本剤を服用している間は次のいずれの医薬品も服用しないこと
 他のかぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬
 (鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬)
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作はしないこと
4.服用時は飲酒しないこと
5.長期連用しないこと

服用する人の体質(アレルギーなど)や過去に起こしたことがある症状、今、服用している薬など、自分にあてはまることがないかを確認します。上記は一例ですので、配合成分によって内容は変わります。最後に「長期連用しないこと」とありますが、基本的に薬の長期にわたる服用は良くないうえ、違う病気が隠れていることもあるため、それを防ぐためにも一定期間服用しても効果が感じられないときには、服用を中止します。

<してはいけないこと>の下に、<相談すること>があります。これに当てはまる人は、必ず医師か薬剤師に相談してから服用しましょう。相談時には、添付文書を持っていくことを忘れないようにしてください。

用法・用量、服用時期をしっかり守る

「1日3回・1回3錠、食後30分以内」といったように、それぞれの薬には、用法・用量、服用時期が決められているので、薬の効果を十分に発揮させ、副作用を防ぐためにも、これを必ず守って服用しましょう。

服用時期には、食前、食後、食間などがよく使われています。たとえば、胃腸薬の場合、食前に服用するものと、食後に服用するものがありますが、食後に服用するものは消化を助けるものが多く、そういった薬は胃の中に食べ物が入っていないと効果を発揮しません。また、胃壁に直接作用して、炎症を鎮める作用のある胃腸薬は、胃の中に食べ物があると、そのはたらきをじゃまされてしまうため、食間や食前の空腹時に服用してこそ効果を発揮します。服用時期を守ることは、薬の効果を高め、副作用を少なくするためにも重要なことですので、指定された服用時期をしっかりと守りましょう。もし、「服用し忘れた!」というときには、本来服用すべき時間からそれほど経っていなければ気づいたときに服用します。次に服用する時間に近いときは、その1回を飛ばして、決められた次の時間に服用しましょう。服用間隔の目安は、1日3回服用の薬なら少なくても4時間以上、1日2回服用の薬の場合なら6時間程度はあけるようにしましょう。

<薬の服用時期>

【食前】
通常、食事の30分くらい前。胃の中に何もないときのほうが良く吸収される薬や胃腸のはたらきを良くする薬などがある。
【食後】
通常、食事の後30分以内。頭痛薬やかぜ薬では、胃腸障害を防ぐため、胃腸薬では食べた物を速やかに消化するため、食後服用が多い。
【食間】
食事と食事の間。前の食事から2〜3時間後の空腹時に服用する。漢方薬のように空腹時のほうが吸収の良い薬や、胃の粘膜などを保護する薬などにこのタイプが多い。
【寝る前・就寝前】
寝る30分〜1時間くらい前に服用する。せきを抑えたり、胃酸の分泌を抑える薬、便秘薬、睡眠導入薬などに多い。

海外旅行のときの薬はどうする?

ガイドブックなどには、海外旅行の場合の持ち物として、必ず「常備薬」が入っています。これは、言葉が通じにくく症状が伝えにくいことはもちろんですが、海外では、鎮痛薬でも<アセトアミノフェン><イブプロフェン><アスピリン>と成分別になっているので選びにくいためです。ちょっと具合が悪いときに服用するような日本の市販薬で多く見られる総合薬が比較的少ないことも理由のひとつです。また、海外でも自分の症状に合った成分を日本の用法・用量どおりに服用している場合は問題ありませんが、たとえば、アメリカなどで市販薬に表示してある用法・用量では、日本人には薬の効果が強すぎる場合もあるようです。